a/樋口建築事務所

仕事の流れ

まずはお問合せ・面談から

メール・電話等で連絡を頂いたら、日程を調整し事務所にお越しいただきます。
これまで手がけた仕事の図面等を参考に業務内容のご説明をします。
また、完成までの全体的な流れや、かかる時間・費用等についてもご説明します。

「基本設計」スタート

一緒にいえづくりをすると決めていただいたら契約を結び、基本設計のスタートです。
住まいのプラン(いわゆる間取り)やおおまかなカタチをきめていきます。

住まいへのご要望はもちろん、日々の暮らしや好きなコト・モノなど、
ざっくばらんに話をしながら、いえづくりのイメージを共有していきます。
一方で法的規制、敷地がもつ利点・難点を整理し、よりよい住環境が
確保できるよう調整します。
そこに建主の要望や費用等を念頭にプランを作成していきます。

1回目の提案で決まることもあれば、そうでない場合もあります。
納得がいくまで何度も打合せをし、プランを決定していきます。

いえづくりの芯となるものを認識していく作業でもあり、一番大切な業務です。

実施設計を行います

基本設計で方向性が決まれば、各種、詳細な図面を描いていきます。
何十枚にも及ぶ詳細な図面は、設計事務所に依頼した場合の大きな特徴です。

基本設計がプランを決める作業だとすると、「実施設計」はその内容を充実させていく
作業です。
空間の使い方や寸法的なこと、家具、仕上げ素材、設備等々、適切な時期に打合せを
行い、順次決定していきます。

建主は多くのことを決めなければいけないので、悩むこともあるかもれませんが、
不安点・疑問点はその都度解消し、楽しみに変えていけるようお手伝いします。
また、実施設計の図面は、見積りや工事現場で使用される図面となるものです。
そのため、しっかりと詳細を詰めておくことで、予算内で実現させるための微調整が
容易になるとともに、現場にも設計の意図が的確に反映されることになります。

図面通りに工事が
進んでいるか「監理」します

作成した実施設計図面に沿って施工されているかを確認する仕事です。
どんなにしっかり図面を描いてもそれがきちんとカタチにならないと意味がありません。
2週間に1度、または必要に応じて現場に足を運び、さまざまな確認作業を行います。

工事が進むにつれ、工程毎に工務店から「施工図」が届きます。
「施工図」は実施設計図を元に現場の原寸や事前に打合せした内容が加味された現場用の図面のこと。
私はその施工図を細かくチェックし、最終的な寸法やおさまり、使用材料、色等を承認・指示します。
そして、それがきちんと現場にて反映されていのか、現場にて再度確認します。
基本的には設計図書に沿って工事が進められますが、建主の要望等、金額の増減を伴う
変更が発生した場合は、その都度見積りを取り建主の了承を得てから変更します。
詳細な図面・丁寧な現場監理のもと工事を進めることになるので、時間的ロスも少なく、コスト管理も可能となります。

完成/引き渡しです

工事が完成し、建物が建主に引き渡されると、
それまで毎日のように通っていた現場に、突然行かなくなります。
一抹の寂しさを感じますが、送られてくる写真などを通して建主のみなさんがそれぞれの住まいをどんどん自分たち色に染めていくのを見るのがとてもうれしいです。
長いおつきあいになります。
よろしくお願いいたします。

仕事の流れ1仕事の流れ2仕事の流れ3

工事施工者について

建主とひざを突き合わせ、一緒になって考え、時間をかけて完成した図面には、
これからつくるいえのすべての情報が詰まっています。
ですので、しっかりと図面を読み取り、理解し、
それをもれなく現場に伝え、指示する事の出来る施工者が求められます。

詳細な図面を描いても、それを実現させるためには現場の力、
つまり現場に携わる人たちの理解力と技術力が必要になります。
その現場の力を十分に発揮できるよう、
効率よく調整していくことも施工者の大切な役割です。
また施工技術はもちろんのこと、施工段階での柔軟な対応、
先々のメンテナンスや不具合が生じたときに的確に対応できる能力も求められます。

建主、設計、施工者の3者で信頼関係を築くことが大切だと思っています。

工事施工者について1工事施工者について2工事施工者について3

かかる時間について

設計にとりかかってから竣工まで、規模や内容にもよりますが、
順調にいって約12カ月(設計6カ月、工事6カ月~)となります。
時間がかかるように思われるかもしれませんが、設計も工事も全ての工程が手作業となります。商品を選択して組立てていくのではなく、建主の想いをカタチにしていくために必要な時間と考えて頂くよう、お願いをしています。

設計は要望やイメージをお伺いし、それを整理し、提案する作業の繰り返しです。
しかし、建主も全ての想いを言葉にあらわすことは難しいと思うのです。
時間を重ね、抽象的でしかないイメージを言葉にしていく。
言葉にできないとしても建主の想いを汲み取り、共有していく。
時間をかけるからこそ、建主自身も気づくことがあるかもしれない。
そんな時間が大切だと考えます。

工事が始まってからも、疑問や不安があればすべてを解消し、
納得してから次の段階に進めるよう配慮しています。
いえの完成までには、様々なことを考え、決定していかなければなりません。
楽しみながら悩めるよう、お手伝いしたいと思っています。